老舗温泉浴槽漏水対策

古くなった浴槽(男女共)の漏水を止める!

お困り事

  • 浴槽に温泉水を張っても満水にならない。どこからかお湯が抜けてしまう。
    タイルや目地に亀裂があり補修をしても漏水している。

  • 石框の隙間から温泉が漏れ出している。これまでに数度、石框やタイルの亀裂補修を施したがすぐに劣化して温泉水が抜けてしまう。
    亀裂、岩・タイル目地の欠損部、シーリング材の劣化部位など、至る所から温泉水が漏れ出している。

  • 石框と浴槽立上りに隙間があり、これら隙間の奥深くに皮脂や塵埃その他が入り込み、清掃だけでは除去できない。
    水質に問題は無いが、これを機に衛生的な不具合が生じないようにしたい。

  • 目地欠損部や亀裂、およびひび割れなどから浴槽下の空洞に温泉水が漏れ出している。
    特に温泉を循環濾過するための吸水口廻りは目地材が欠損し、温泉水は常に抜けている状態であった。
    地震などにより埋設配管からの漏水も疑われた。

  •  タイルが剥離してまとまった面積で膨れている。
    剥離した場合、剥離したタイルで温泉利用者が怪我をする可能性がある。

解決策

  1. 岩・タイルの目地材、タイルの亀裂はスパメジを詰めて解決した。

  2. 石框はグラグラしている部分は全て一時撤去して内部を全て洗浄後、バリュー工法(MP-1000)で躯体防水した後に石框を弾性エキポシ系接着剤(MP-3000)で接着し、目地部分はタイル・石材用の耐酸・耐アルカリ性目地材スパメジを詰めた。
    御影石に付着した頑固なスケールは地道な手作業で除去した。

  3. 地下埋設管は今後使用できないように内部に特殊な樹脂を充填した。
    新たに循環させるためのバイパス用の配管を設けて、温泉水が健全に循環できるようにした。新たな配管は外壁を貫通させたため、配管が露出した部分は目隠しとして岩を飾り付けた。

  4. タイルが剥離して浮いている部分は、タイルを一次撤去して露わになった躯体面をバリュー工法で躯体防水してから、弾性エキポシ系接着剤(MP-3000)で再利用するタイルを張り直した。
    目地はタイル・石材用の耐酸・耐アルカリ性目地材スパメジを詰めて仕上げた。

結果

温泉水の漏れは全て止まり、新築時の状態まで溜めることができた。

循環ポンプは機能し、温泉水は無駄なく循環できた。

目隠しとして急遽設けた岩は意匠的にうまく融合し、古き良きスタイルの浴槽に花を添えることができた。